【ドバイWC】タルマエ気配グッド
「ドバイWC諸競走」(28日、UAEメイダン)
2年連続でドバイワールドC・G1(ダート2000メートル)に参戦するホッコータルマエのムードがいい。オールウエザー馬場の昨年は最下位16着に敗れたが、今年はG18勝を誇る砂が舞台で気配も申し分ない。11年にヴィクトワールピサがVを決めてから4年、日本のダート王は手応え十分に臨む。
1年越しのリベンジにやってきた。昨年は最下位16着に敗れたホッコータルマエが、条件の変わった今年は本領を発揮する構えだ。
19日のドバイ入りから5日が経過し、環境にもすっかり順応。24日は午前7時過ぎにメイダンのダートに登場し、キャンターで軽く1周した。西浦師は「レースが近いことを感じているよう。気合が乗り過ぎているくらい。いい兆候だよ」と満足そうにうなずいた。
幸は23日にメイダン入り。早速厩舎に足を運び、相棒の様子を確かめた。「厩舎では落ち着いているし、いい雰囲気でいてくれました」。昨年は追い切りでピークを迎え、決戦当日までその状態を維持できなかったが、遠征2度目の今回はここまで順調そのものだ。
昨年はオールウエザーの一種であるタペタ(砂にゴム片やフエルト、ポリエステルなどの素材を混入してつくられた全天候型馬場)でのレースだったが、今年から舞台はダートに戻る。現地の砂の感触を主戦はこう話す。
「時計がかかりそう。見た目は日本の方がタフな馬場に映るかもしれないが、実はこちらの方がパワーのいる条件だと思う。タルマエにはアドバンテージになりそう」。昨年の最優秀ダート馬は十分な手応えを携えて臨む。