【シンザン記念】豊29年連続重賞制覇
「シンザン記念・G3」(11日、京都)
名手がまたひとつ記録を打ち立てた。単勝2番人気のグァンチャーレが、1~5着馬のタイム差が0秒1以内という大接戦をモノにして重賞初V。武豊は歴代単独最多となる29年連続重賞制覇を年始にあっさりと決めた。2着は9番人気のロードフェリーチェで、3着に3番人気ナヴィオン。1番人気のダッシングブレイズは4着に敗れた。
最もこのレースの勝ち方を知る鞍上が、鮮やかな手綱繰りでVに導いた。2番人気のグァンチャーレが重賞初制覇。「いいレースができました」。引き揚げてきた武豊が穏やかな笑みを浮かべた。
課題のゲートを問題なくクリアすると、道中は9番手からリズム良く運んだ。仕掛けたのは4角手前。しぶとい末脚で逃げ馬をとらえ、殺到する後続を頭差しのいだところがゴールだった。「4角手前で外に振られたのが痛かったが、直線でもう一度脚を使ってくれた」。殊勲の名手はパートナーの奮闘ぶりをたたえた。
名誉挽回の一戦だった。前走の東スポ杯2歳Sでは、勝負どころでさばくのに手間取り7着。「レース後、自分から“シンザン記念に使ってください”とお願いした。責任を果たせて良かったです」とホッとした表情を見せる。ユタカ自身はシンザン記念歴代トップの7勝目を挙げるとともに、史上最多となる29年連続重賞制覇も達成。「立派ですね(笑い)」と、ちゃめっ気たっぷりに自賛した。
この日、51歳の誕生日を迎えた北出師は破顔一笑だ。「ジョッキーは“千八から二千の方が競馬をしやすい”と話していた。クラシックを見据え、ローテを考えたい」。オルフェーヴル(11年2着)やジェンティルドンナ(12年V)などの名馬を輩出した登竜門レースに、勝ち馬として名を連ねたスクリーンヒーロー産駒。大きな勲章を胸に世代の頂点を目指していく。

