【菊花賞】大久保洋師ラグーンで獲る
「菊花賞・G1」(26日、京都)
G1・7勝を誇る大久保洋師が自身最後のクラシックに挑む。ショウナンラグーンの祖母は、師が手掛けG1・5勝を挙げた名牝メジロドーベル。厩舎ゆかりの血を引く素質馬を大舞台に送り込む。
大久保洋師は来年2月で定年を迎える。クラシックレース出走はこれが最後だ。メジロドーベルで97年のオークスを制したが、牡馬クラシックは未勝利。「この馬で最後のダービー出走を果たせた。6着でも悔いはなかった」と言うが、やはりノドから手が出るほど欲しい勲章だろう。
菊花賞には過去、9頭を送り込み、99年のメジロロンザンの5着が最高。「あの時は直線に向いた時、やったと思った。でも、勝ったナリタトップロード、2着のテイエムオペラオーは一枚も二枚も上だった」と振り返る。
ラグーン自身、3000メートルの距離適性は高いはずだ。父は昨年優勝のエピファネイアと同じシンボリクリスエス。母の父は菊花賞馬マンハッタンカフェ。この母方は、父の末吉師が手掛けた5代母メジロボサツから、親子で絶やすことなく存続させてきた。特別な思い入れがある。
「セントライト記念の前より動きが軽い。春よりトモとか普段の歩きもしっかりしてきた。今の京都は時計が速いが問題ない。逆に距離が長い分、弱点をカバーできるかな」と大舞台での活躍を期待していた。
先週の秋華賞では同馬主のショウナンパンドラがV。勝負事に重要な“追い風”も吹いている。