宝塚歌劇団で「るろうに剣心」完コピ!

 宝塚歌劇団雪組公演「るろうに剣心」が5日、兵庫県の宝塚歌劇団で初日を迎えた。同作は和月伸宏原作のシリーズ累計5900万部の同名漫画が原作。幕末に“人斬り抜刀斎”として恐れられた伝説の剣客で、維新後は流浪人となった緋村剣心をトップスターの早霧せいなが演じた。

 早霧にとっては、大劇場お披露目作品「ルパン三世」に次ぐ、マンガが原作の作品。演技力には定評があるうえ、端正な顔立ちでほっそりとした早霧は、主人公の緋村剣心のビジュアルを“完コピ”。「原作に忠実に…と。生身の人間が演じても、納得できるものにしたい。やっぱり剣心は剣心であるべき。私自身が、早霧せいなが出てくるのはイヤだった」と、まるで二次元から飛び出したかのような姿は、タカラヅカのみならず、原作ファンも納得させた。

 また剣心以外にも神谷薫(咲妃みゆ)、斎藤一(彩風咲奈)、相楽左之助(鳳翔大)、四乃森蒼紫(月城かなと)、高荷恵(大湖せしる)ら人気キャラクターもまさに二次元の世界を再現。さらにタカラヅカオリジナルとして二番手の望海風斗演じる加納惣三郎が剣心と薫との間に立ちはだかる人物として登場。原作を生かし、タカラヅカらしい作品に仕上がった。

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