直木賞作家・佐木隆三氏が78歳で死去

 刑事事件やその裁判を題材にしたノンフィクション小説で知られる直木賞作家、佐木隆三(さき・りゅうぞう、本名小先良三=こさき・りょうぞう)氏が10月31日午前8時40分、下咽頭がんのため、北九州市の病院で死去した。78歳だった。

 自宅は北九州市門司区元清滝8の15。葬儀・告別式は11月2日に近親者のみで行う。喪主は長男小先隆三(こさき・りゅうぞう)氏。お別れの会を北九州市内で開く予定だが、日時、場所は未定。

 朝鮮半島生まれ。現在の北九州市の高校を卒業後、八幡製鉄(現新日鉄住金)に入社。同人誌に小説を書き始め、1963年に製鉄会社を舞台にした「ジャンケンポン協定」で新日本文学賞を受賞した。

 64年に退社して文筆活動に専念。実際の連続殺人事件をテーマにした「復讐するは我にあり」で76年に直木賞を受賞した。88年から89年にかけて東京、埼玉で起きた連続幼女誘拐事件や地下鉄サリン事件などの裁判を傍聴して執筆した作品も数多く発表した。

 99年に東京から北九州市に移り住み、2006年11月から12年3月まで北九州市立文学館の館長を務めた。

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