Ｖ６の岡田准一（３５）が１４日、都内で主演映画「エヴェレスト　神々の山嶺（いただき）」（来年３月１２日公開）の完成報告会見を行い、共演の阿部寛（５１）、尾野真千子（３４）、平山秀幸監督（６５）が同席した。

　夢枕獏氏のベストセラー小説を原作に、岡田演じる山岳カメラマン・深町が、伝説の登山家・羽生の存在を追いながらエベレストに魅了されていく物語。

　今年３月から１０日間かけ、エベレストの標高５２００メートル地点まで登り、１０日間の撮影を敢行した。酸素濃度は地上の５０％という極限の環境に、岡田は「過呼吸なのか、演技なのか分からなくなった」と振り返り「日本映画史でトップ１０に入る過酷な現場」と断言。阿部も「低酸素で夜寝ると頭が痛くなるのが怖かった。異常な世界だった」と証言した。

　それでも、日ごろから登山を趣味にする岡田は「１度行きたい。次はもうちょっと上に行きたい。ひそかに狙っています」と８８４８メートルの山頂制覇を希望。「役者としての価値観が変わった。うまいの先にある、人の心を打つ表現を考えるようになった」と霊峰に魅せられ、新たに開眼したことを明かした。