「アンメット」#若葉竜也 Xトレンド入りにファンは複雑 【山田美保子コラム】

 若葉竜也
カンテレ・フジテレビ系「アンメット ある脳外科医の日記」のX @unmet_ktvより
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 【山田美保子のミホコはみていた】

 15日に始まった杉咲花主演の連続ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(カンテレ・フジテレビ系)。主人公ミヤビ(杉咲)の記憶障害を知ったうえで彼女に医療行為を許可するよう病院に働きかけるのが米国帰りの脳外科医・三瓶友治を演じる若葉竜也だ。

 同日、電波ジャックのため、「めざましテレビ」や「めざまし8」に杉咲と出演していた若葉。杉咲が「(若葉は)慣れていない」と懸命に説明したように、初めて体験する電波ジャックで、ほとんど笑顔を見せず、言葉数も少なかった彼は朝からプチ炎上していた。

 いや、昔からのファンならば、そうした若葉を見慣れていたし、今作が4度目の共演で、若葉に直電してオファーをした杉咲も、よくわかっていたことだろう。だが初見の視聴者の中には戸惑った方も多かったようだ。

 が、午後10時、「アンメット~」がスタートするやいなや、若葉の演技の巧さや、杉咲をリスペクトしていると明言する若葉が彼女と繰り広げる世界観に魅了された視聴者、多数。#若葉竜也はXのトレンドとなった。

 「今泉力哉や松居大悟や赤堀雅秋の映画にお金を払って足を運んで観に行く私たちの感情を揺さぶり続けてきた信頼と実績の権化・若葉竜也が、国民に完全にバレてしまう夜だ…半分嬉しくて半分淋しい。」とXにポストしたのは、お笑いコンビ「XXCLUB」のボケ担当で、ドラマ考察家として「週刊フジテレビ批評」(フジテレビ)の批評対談のドラマ考察が大人気の大島育宙だ。

 ちなみに今泉監督の若葉出演作といえば「愛がなんだ」や映画初主演の「街の上で」、そして「窓辺にて」。松居監督は「くれなずめ」、赤堀監督は、若葉がTAMA映画祭で最優秀新進男優賞を受賞した「葛城事件」だ。

 若葉が出演した2020年公開映画は「朝が来る」など5本、2021年は3本、2022年は4本、2023年は杉咲主演の「市子」をはじめ3本、そして2024年は現在公開中の主演映画「ペナルティループ」と、9月公開予定の「ぼくのお日さま」。前述の大島氏のXでのポストのように、若葉竜也は主に、お金を払って足を運んだ映画館のスクリーンで会える俳優だったのである。

 だが、今回のドラマは杉咲から「やるよね?」と電話で熱烈オファーを受けて叶った出演。長年のファンとしては、嬉しくて淋しい気持ちと共に少なからず心配もしていたのではないか。演技を心配していたわけではない。若葉がドラマファンに受け入れられるのかが正直わからなかったからだ。

 が、ドラマファンは一晩で若葉の演技に引き込まれ、Xにポストし続け、「若葉竜也」をトレンドに押し上げた。でも、そんなドラマファンの中にも「あぁ、あの人だったか」と思い浮かべるテレビCMがあるのではないか。それは主に2022年に放映されていたAmazon Primeの「いちばんの特典」篇と、昨年放映された銀座ダイヤモンドシライシの「きみの寝顔」篇だ。

 Amazon PrimeのCMでは、多忙を極めるビジネスマンが日々のルーティンに行き詰まり、愛犬と山へ出かけ深呼吸するというもの。その時間を捻出するために、必要な日用品をAmazonに発注するのだ。

 銀座ダイヤモンドシライシは、行定勲監督が描くブランドムービーで木竜麻生と共演。「きみの寝顔を見ていたら、いまだと思いました」とリングが入った小箱をうたた寝している彼女の傍らに差し出すというもので、多くの女性をうっとりさせた。

 「アンメット~」でせっかくトレンド入りしたのだから、若葉出演の映画をチェックして“予習”をしてから第2話を視聴したいと思う方も少なくないだろうが、あまりにも多すぎるのでそれは難しそうだ。ここは是非、CM動画で若葉ワールドに浸ることをオススメしたい。俳優・若葉竜也は2024年、さらに大きく羽ばたくはずだ。

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