舛添氏が安倍首相の会見を批判「指導者が情緒論に逃避」「厚労相不在ありえない」

 元厚労相で前東京都知事、国際政治学者の舛添要一氏が7日、安倍晋三首相の会見を受けてツイッターに連続投稿。宣言は遅きに失したという視点から、国民に呼びかける首相の発言を「指導者が情緒論に逃避しては駄目だ」などと批判した。

 舛添氏は「緊急事態宣言の理由として医療現場の窮状を強調しているが、この1ヶ月間、医療体制整備を怠ってきたではないか」と指摘。「3月初めには厚労省がトリアージュを決めながら、実行していなかった。緊急事態宣言がないからそうだったのか。まずは、これまでの政府の無作為の責任を自覚してほしい」と追及した。

 続いて、同氏は「オンライン学習、オンライン診療を認めるとしているが、遅すぎる」とし、経済対策については「手続きが煩雑。役所の窓口は長蛇の列」として「都市封鎖しないのなら、心理的効果のみで今と変わらず、経済破壊効果のみ」と批判した。

 また、安倍首相が「国民の努力」を訴えたことに対し、舛添氏は「感染症防止の努力をしない者に警告するのは当然だが、PCR検査のように、危機管理に失敗してきた政府の責任は大きい」と指摘。「インフルに対するタミフルのような、全患者に効く治療薬はまだない。根拠のない楽観論は述べないほうがよい。指導者が情緒論に逃避しては駄目だ」と苦言を呈した。

 さらに、会見の場に加藤厚労相が不在だったことを挙げ、「安倍首相の答弁の中でも、西村大臣と相談したという話はあっても、厚労相の名前は出ず。厚労相不在の感染症危機管理はありえない。信じがたい内閣だ。お友達内閣の限界などというレベルではない」とクギを刺した。

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