テレ東社長、新春時代劇見送りの理由語る 視聴率と視聴者の行動パターン

 テレビ東京が1日、定例社長会見を開いた。同局が毎年正月恒例にしていた長時間の時代劇を放送せず、新春ドラマスペシャルとして「釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助 伊勢志摩で大漁!初めての出張編」(1月2日、後9時)を放送することについて、高橋雄一社長が説明した。

 同局はアナログ放送時代のチャンネルが「12」だったことにちなみ、異例の12時間番組として79年に「新春ワイド時代劇」をスタートさせた。デジタル放送のチャンネルが「7」になると7時間放送に変わるなど、近年は少しずつ時間を短縮。38作目となる今年放送の「信長燃ゆ」は3時間番組だった。今回の「釣りバカ日誌-」は浜田岳が主演として、ハマちゃんこと浜崎伝助を演じる。

 時代劇からの切り替えについて高橋社長は「今年突然ということではない」と切り出した。「最初は12時間で始まって、12時間で非常に高い視聴率を取れた時代があったわけですけども、正月番組の特性がテレビ全体で変わってきたことと…。12時間、お茶の間で(視聴者を)くぎ付けにするというためには、視聴者の行動パターンが変わってきた。尺の問題がありました」と、時代や視聴者の生活様式の変化を理由に挙げた。

 放送時間を短くする工夫はしてきたが「視聴率的には必ずしも正月だからそういうもの、という風に結びつかないなと、ここ2、3年感じていました」と思案を重ねた上での決断だったとした。

 ただ、同局全体的に見て時代劇から撤退したわけではなく、現在も金曜に市川海老蔵主演の「石川五右衛門」が放送されている。社長も「時代劇を辞めるとか辞めないとかいう話ではないし、恐らくこれからもいろいろ時代劇をやっていくと思う」と強調。「テレビ東京といえば時代劇だよね、と思ってくださっている視聴者の皆さんもいらっしゃいますから、その方たちの気持ちは大事にしないといけない」と、語った。

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