小池都知事、築地移転延期を表明 「都民の持つ疑問に答えなければ」

 築地市場(東京都中央区)から豊洲市場(江東区)への移転延期を表明した東京都の小池百合子知事は31日の記者会見で、移転の時期について、豊洲の地下水の安全確認のため実施しているモニタリング調査の結果が出る来年1月以降に判断するとの考えを示した。

 有識者による「市場問題プロジェクトチーム(PT)」を9月にも設置し、豊洲の土壌汚染対策や5884億円にまで膨らんでいる総事業費を検証する。「都民の持つ疑問に真摯(しんし)に答えなければならない」と強調した。

 築地の跡地を通り、2020年東京五輪・パラリンピック会場を結ぶ主要道路となる環状2号線の整備計画に影響が出る可能性に対して「道路をつくらなければならないという論理が先に行っていた。どのような工法で、どのようなやり方で実現できるのか、工事の在り方も検討していく」と述べた。

 豊洲の建物は既に完成、維持管理のため最大1日約700万円の光熱費が必要とされるが、「額が独り歩きしている」とし、移転準備を進めていた業者への補償は「関係者に話を聞き精査していく」と語った。

 改革姿勢をアピールした小池知事だが、豊洲移転を推進してきた都議会最大会派の自民党からは「パフォーマンスで存在感を示そうとしているだけだ」と冷ややかな反応も出ている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス