EXILEパフォーマー引退の3人号泣

 ダンス&ボーカルグループ・EXILEが27日、福岡ヤフオク!ドームで5都市20公演に及ぶ5大ドームツアー「AMAZING WORLD」の最終公演を行い、年内でパフォーマーを引退するオリジナルメンバーの松本利夫(40)、USA(38)、MAKIDAI(40)が最後のライブステージに立った。3人は披露した29曲で完全燃焼。アンコールではリーダーのHIRO(46)から花束を受け取り、温かいねぎらいの言葉に号泣した。

 EXILEオリジナルメンバー3人の卒業式は涙、涙だった。

 アンコールで13年に引退したリーダーHIROがサプライズで登場。一人一人に花束を渡して抱き合い、「長い間、お疲れさんでした。これからは新たな夢をともに追いかけていこう」とねぎらうと、3人はこらえきれず号泣した。さらにメンバー全員で肩を組み合い、グループのテーマ曲「Love,Dream&Happiness」を歌唱。後輩たち15人も泣きじゃくった。

 幅77メートル、高さ24メートルの翼を広げたようなセットで展開するド派手ステージで展開した“有終”ライブは感傷的な雰囲気が漂った。代表曲「Choo Choo TRAIN」冒頭の円を描くダンスも、3人が先導するのは今回が最後とあって、ATUSHIが「急に寂しくなった」とこぼす場面もあった。それでも、3人は名残惜しさを振り払うように、軽快にステップを踏み続けた。

 94年にダンスチームBABY NAILとしてキャリアをスタートした3人は、99年にHIROに誘われ、EXILEの前身J Soul Brothersを結成した。「本当に食えなくて、牛皿1つを3人で分け合ったこともあった」とUSA。ライブの観客が一人もいない屈辱も乗り越え、1ツアーで100万人を動員する国民的グループに育て上げた。

 活性化を望み、自ら一線を退く決断した3人は「EXILEは変化と進化を繰り返してきた。来年から違う道を進みますが、精いっぱい頑張っていく」とファンに約束した。大みそかのNHK「紅白歌合戦」とTBS系「CDTVスペシャル!」出演を最後に、松本利夫は俳優、USAはダンス、MAKIDAIはDJをメーンに、EXILE魂を表現していく。

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