自宅兼店舗全焼のビッグダディが再出発
昨年10月に岩手県盛岡市内にあった自宅兼店舗の「ほねつぎ盛岡屋」が全焼し、漫画喫茶で生活していたビッグダディこと林下清志(49)が、東京・浅草橋の焼き肉店の一角に“新店舗”を構えることが4日、分かった。
本来は個室として使われる3畳ほどのスペースで、5日から完全予約制のリラクゼーション店を始める。昨年のクリスマスに都内の新居に引っ越し、活動拠点を東京に移動。肉を焼く店から再出発する。
浅草橋駅から2分ほど、JR総武線の高架下にある焼き肉店「剛(ごう)」(千代田区東神田3の7の4)には、電車のガタゴトした音が響いていた。焼き肉のいい匂いが鼻を刺激する。リラクゼーションの店があるとは想像すらできないスペースに、ダディが異色の店舗を開店した。
きっかけは昨年11月末、食事に訪れていた焼き肉店のオーナーから「うちの一角でやりなよ?」と声をかけられたことだった。「焼き肉店でリラクゼーションなんて非常識だけど、非常識も行くところまで言ったら面白いじゃないですか?人生すべて、そうなんですけど、思いつきなんです」とダディ。とんとん拍子で話は進み、今日5日から開店する運びとなった。
一時は焼き肉店で意気投合した男性の家に居候していたが、12月25日に都内の家賃6万4千円の新居に引っ越し。東京に拠点を移し、四女・都美ちゃん(15)と2人で新生活をスタートしている。
「遊び心を持って、やりたい。愚痴聞きコースや子育て相談コースを作ったりね。ちゃんとした人はたくさんいるから違った発想で」とダディならではのスタイルを模索中。長男・新志さん(22)を教育して、節分の時期をメドに東京・亀戸に“2号店”を開店する計画も進行中という。
家が全焼した当時は、子供たちに「焼き肉を食べたいなんて言うなよ!!」とジョークにしていたダディが、まさかまさかで焼き肉店に城を構えた。
