松井愛莉 女優業覚醒!銀幕デビュー

 昨年、「ゼクシィ」のCMで脚光を浴びた女優でモデルの松井愛莉(17)が、映画「想いのこし」(22日公開)で銀幕デビューする。放送中の日本テレビ系ドラマ「地獄先生ぬ~べ~」(土曜、後9・00)でも存在感を発揮し、女性ファッション誌「Ray」では171センチの長身を生かして専属モデルとして活躍する新星が、「絶対にやらない」と誓っていた女優業への覚醒と今後について“想いのこし”なく語った。

 「GTO」「ぬ~べ~」と話題作への出演が続く松井だが「女優だけは絶対にやらないと決めていたんです」と笑った。事務所に所属した直後、演技レッスンで何もできずトラウマだったという。

 ところが、アイドルグループ「さくら学院」での3年間にわたった活動を終え、芝居のオファーが来たとき「やってみたいな」と思える自分がいた。

 昨年8月、ドラマ「山田くんと7人の魔女」で女優デビュー。「想いのこし」では不慮の事故で亡くなり、なぜか幽霊の見える主人公に、成仏できるよう“想いのこし”を解消してもらう高校生のケイを演じている。

 昨年12月の撮影は「山田くん」直後で、“演技は素人に毛が生えた程度”の時代。撮影中は毎日のように泣いていたという。「まだ演技にそこまで欲がなく、演じることへの恥ずかしさが残っているというか…。できない自分が悔しくて、泣いてしまって」

 ドラマ「JIN-仁-」で知られる平川雄一朗監督(42)は、松井を「演技は下手だけれど新鮮さがあった」と起用。演出は厳しかったが、ある日、手紙を贈られたという。

 「『試練は乗り越えられる者にしか与えられない』と書かれていて。それで、よし!頑張ろうと思いました」

 「さくら学院」時代も、歌やダンスは未経験ながら中心メンバーとなった“たたき上げ”だ。荒削りだからこそ、将来性は未知数-。かわいいエクボには、無限の可能性を宿している。

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