高部知子さん ASKA被告救いたい

 覚せい剤取締法違反(所持と使用)などの罪で起訴されている男性デュオ・CHAGE and ASKAのASKA(本名・宮崎重明)被告(56)の保釈から一夜明けの4日、元女優で現在は精神保健福祉士、都認定薬物専門講師として活動する高部知子氏(46)が、専門家の立場からASKA被告に救いの手をさしのべた。この日、ASKA被告が入院したとみられる千葉市内の病院には報道陣が集まったが、本人の姿は確認されなかった。

 薬物依存の治療のために入院していると言われるASKA被告に、高部氏が救いの手をさしのべた。高部氏は「1人じゃない、必ずどこかで気にかけてくれる人がいるんです」と温かく呼びかけた。

 元芸能人であり、依存症治療の専門家でもあるだけに、ASKA被告の立場や心境にも理解を示した。「芸能人は特別視されることで生きてるっていう部分があるんです。だから他人と一緒に治療することがすごいストレスになることがあるんですよね」と説明。

 自身も出産時に授乳しているだけで注目されてしまうなど、つらい思いをした経験があるだけに、「何だったら個人の携帯番号を教えてもいいくらい。再犯するくらいなら連絡してほしい。私で良ければ話を聞きます」と親身になっていた。

 高部氏は20年ほど前に長女に心臓疾患が見つかった経験から、患者やその家族のケアの必要性を感じて勉強を始め、2007年に精神保健福祉士、13年には東京都認定薬物専任講師の資格を取得。今月7日から、依存症治療施設を運営する「ワンネスグループ」のスタッフに加わる。

 同グループはフィリピンのセブ島に治療施設を保有しており、「海外だったらASKAさんだと気づかれずに安心して治療できると思います」と同所での治療も提案した。

 この日は、6月に奈良県にオープンした「女性のための依存症施設」のオープン記念セミナー(6日に東京・日比谷コンベンションホール)の発表会見だったが、“元同業者”であり専門家としてASKA被告を放っておけなかったようだ。

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