アンチ大鵬!?安倍首相、国民栄誉賞授与へ

 安倍晋三首相(58)が31日、デイリースポーツなどスポーツ紙のインタビューに応じ、政府が国民栄誉賞を授与する方針を固めた、元横綱大鵬、故納谷幸喜氏の思い出を語った。自身は“アンチ大鵬”だったと明かした首相だが、「やはり『巨人・大鵬・卵焼き』。個人でありながら9連覇をした巨人に匹敵する存在感を示していた方ですから、私は国民栄誉賞に値するだろうと思っている」と評した。また、柔道女子日本代表監督らのパワハラ問題については「残念だ」などと語り、組織見直しの必要性にも言及した。

 普段は物静かな首相が、熱い口調で、国民栄誉賞を授与する方針となった、大鵬さんの現役当時の思い出を語った。

 60年代の高度経済成長期の流行語「巨人・大鵬・卵焼き」を持ち出し、「私は卵焼きは好きだったんですが…、巨人と大鵬は“アンチ”だったんですよ」と告白。国民的人気のあった大鵬さんは「圧倒的な存在感があった」と振り返った。ちなみに好きな球団は「アトムズ(現ヤクルト)」だったという。

 首相のお気に入りは、“大鵬キラー”と言われた元関脇の明武谷。「背が高くて細いんですよね、私もやせっぽちだったので応援してました」とニッコリ。「成績を調べたら、5勝しかしていない。20敗してるんですよ。でも関脇以下で(大鵬さんに)5勝したのは2人しかいない」と力説。「いかに強かったかということ」と逆説的に大鵬さんの強さを語った。

 “アンチ”だけに、思い出の一番には、1964年11月の九州場所で、明武谷が大鵬さんの連勝記録を「20」で止めた一番を挙げ、「取組の後、兄と相撲を取りました」と懐かしそうに振り返った。政界になぞらえれば自民党は大鵬さんのような立場となるが「我々も立ち居振る舞いを美しくありたいと思ってます。(他党に)うっちゃりされないようにしないと」と笑った。

 国技の相撲を熱く語った首相だったが、同じ“お家芸”の柔道界での暴力、パワハラ問題には表情を曇らせ「残念ですね。勝利至上主義になってしまったのかなあと思いますね」と話した。「懲罰的に強化費の削減は考えてないですけど、二度と起こらないような仕組み、考え方を変える必要があるんじゃないかと」と再発防止を願った。

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