稀勢の里が初優勝 白鵬が敗れて決まる 新大関から31場所目は昭和以降最遅記録

逸ノ城を寄り切りで下し懸賞を手に引き揚げる稀勢の里=両国国技館(撮影・開出牧)
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 「大相撲初場所・14日目」(21日、両国国技館)

 大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=が13勝1敗で14日目にして悲願の初優勝を果たした。逸ノ城(湊)に寄り切りで勝利。唯一2敗で追走していた横綱白鵬が結びの一番で貴ノ岩(貴乃花)に寄り切られて3敗となったため、千秋楽を待たず、優勝が決まった。

 支度部屋で初優勝の瞬間を迎えた稀勢の里は悲願達成に「うんまあ、そうですね。うれしいです」とポツリ、ポツリと答えた。最後は「支えてくれた人に感謝しかない」と涙を流した。

 30歳6カ月での初優勝は史上5番目の年長(年6場所制となった1958年以降)、新大関から31場所目の初優勝は昭和以降、最も遅い記録となった。

 稀勢の里は茨城県出身。中学卒業後、鳴門部屋に入門し、02年3月場所で初土俵を踏んだ。04年5月場所、貴乃花に次ぐ年少2番目17歳9カ月で十両昇進。同年11月場所は貴乃花に次ぐ年少2番目18歳3カ月で新入幕。06年7月場所、年少4位19歳11カ月で三役に昇進。12年1月場所で大関昇進。史上最多12度の準優勝と何度も逃してきた賜杯をやっと手にした。

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