稀勢の里ヒヤリ 出し投げ食らいかけるも強引な小手投げで1敗死守

 「大相撲初場所・11日目」(18日、両国国技館)

 大関稀勢の里は遠藤を小手投げで下し、10勝目(1敗)で単独トップをキープした。

 遠藤を土俵外に投げ飛ばすと、稀勢の里は右腕を軽く突き出した。思わず出た気迫の“ガッツポーズ”が執念の逆転劇を物語った。

 立ち合い、押し込んだが右上手を取られ、出し投げに揺らいだ。土俵際まで寄られたが、耐えた。巻き替えに乗じて反撃し、最後はパワーでねじ伏せた。

 支度部屋で焦ったか?と問われると「いろいろありますから」と淡々。後の質問には「うん」、「うん」とうなずき、「悪くない」、「いいんじゃない」と言葉少なだった。

 先場所に敗れた遠藤を突破し、勝負の終盤、好スタートを切った。10勝目を挙げ、単独トップを死守。この日の朝稽古では逃げる展開に関し、「どっちもどっち。力を出し切るだけ」と話した。言葉通り、あと4日、重圧を乗り越えられるかが初優勝への鍵だ。

 鶴竜が休場し、現在1差をつける白鵬とは千秋楽の結びの一番で当たる。大一番へ向け、取りこぼしは許されない。「きょうはきょう。あしたはあした」。最後は決めぜりふを繰り返した。

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