横綱白鵬、10年ぶりの全休 異例!左ひざなど3カ所負傷

 「大相撲秋場所」(11日初日、両国国技館)

 大相撲の横綱白鵬(31)=宮城野=が8日、都内で取材に応じ、秋場所を全休すると発表した。この日、相撲協会に「左膝タナ障害」「右母趾(ぼし)伸筋腱(けん)損傷」「右足関節炎」で全治4週間の診断書を提出した。白鵬の休場は4度目で、全休は2006年九州場所以来10年ぶりとなる。

 出場へ向け懸命に稽古を続けてきた白鵬が、1度に3カ所にも及ぶ異例の負傷で希望が断たれた。

 「新たなけがが見つかりました。今回、3カ所ですから。やっと、腫れが引いたんですけど」

 名古屋場所で右足親指を骨折。それをかばいながら出場した8月の夏巡業で左膝を痛めた。さらに、今月7日に都内の病院で検査を受けた結果、右足首に炎症があると診断された。

 取材に応じた横綱は正直に打ち明けた。「きのうは若干、眠れなかったけど。全休は大関時代から10年ぶり。帰ってきたら、また強くなってるんだという思いで、きのうはいました」。あと3勝まで迫っていた通算1000勝という目標もあった。

 「うーん、あと3勝というところまできていたから。現在の状態が月曜日(3日前)だったら、もしかしたら出たかも。きのうの結果で新たなものが出たから、無理してはいけないなと。何かを捨てて何かを犠牲にして、それが戦いにとって必要なことかな。それが10年ぶりにきたのかな」と悔しさをにじませた。

 それでも表情は穏やかで、綱とりの稀勢の里の話題が出ると「チャンスをものにしてもらいたいね。今度は戦うんじゃなくて、応援に変えていきたい。4横綱時代が始まるとね」とエールを送った。

 「秋巡業、九州場所とありますから。それまでに完治しなくては。治療に励んで心と体を整理しながらゆっくりしたい。九州場所で応援してくれる方々の目の前で、1000勝を見せたいという思いが高まってきました」と前を向いていた。

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