広島・床田 9月3年ぶり白星!要所ピシャリ8回1失点6勝目「ホッとしてます。今日打たれたらヤバいな、みたいな感じだったんで」
「中日1-5広島」(1日、バンテリンドーム)
さあ“鬼門突破”じゃ!広島・床田寛樹投手(31)が8回4安打1失点の好投で、自身3年ぶりとなる9月の白星を手にした。今季5度目の対戦となった中日打線を緩急自在の投球で翻弄(ほんろう)し、6勝目をマークした。チームは直近2年で大失速している9月の初戦に快勝。逆転CS進出へ、好スタートを切った。
開口一番、床田は頰を緩めながら本音を漏らした。「ホッとしてます。今日打たれたらヤバいな、みたいな感じだったんで」。左のエースとして意地を示した105球。敵地での熱投で完全復活を印象づけた。
中日戦の登板は今季5度目。「中日戦は結構変化球を逆方向に打たれるのが多かった」と分析し、この日は内角を攻めた。初めて得点圏に走者を背負った三回2死二塁では、福永を内角の144キロでバットをへし折り三ゴロ。5点の援護をもらった直後の七回は先頭の出塁を許すも、花田を遊ゴロ併殺打、石伊を三ゴロに打ち取り、試合の流れを渡さなかった。
八回は先頭の田中に1号ソロを浴びるも、後続を断って8回4安打1失点で降板。8イニング以上を投げるのは、4月28日・巨人戦以来、約4カ月ぶり。「週頭なんでイニングは投げなきゃいけないという思いはあった。継続していければ」とフル回転を誓った。
直近2年、9月は自身、そしてカープにとって“鬼門”となっていた。24年は自身が0勝3敗、防御率5・14でチームは5勝20敗。25年は自身0勝4敗、防御率11・21でチームは6勝16敗。左腕の不振につられるようにチームも大失速し、Bクラスに沈んだ。ローテの一角として「勝負どころで勝てないと意味がない」と、責任感をにじませていた。
同じ轍(てつ)を踏まぬよう、今季は入念な対策を講じた。トレーナーと相談し、本拠地での屋外練習時間を増やすなど暑さ克服を図り、左肩違和感での離脱中もポール間走や階段ダッシュをメニューに組み込んだ。その成果もあって9月の白星は23年9月26日・中日戦以来、3年ぶり。「今年は違うぞという姿をとりあえずは見せられた。次は屋外でも同じ投球ができたら」と勝負の9月への決意を新たにした。
新井監督は左腕の力投について「ここ数試合で一番良かった」と高評価。8連戦、9連戦が控える9月戦線を見据え「1イニングでも長いイニングを投げてくれることを期待しています」と、信頼を寄せた。
ここ2年の悪夢を忘れるような快勝で9月の初戦に勝利し、3位・DeNAとは3・5差に再接近した。「次が大事になる」と床田。1勝の重みが増す勝負の季節に背番号19が本領を発揮する。
