【解説】勝田が広島のショートを奪取するためには… 見て、当てて、走るタイプからの脱却を~横山竜士氏の見解
「中日1-5広島」(1日、バンテリンドーム)
広島が0-0の七回に打者一巡の攻撃で5点を奪い、一気に決着をつけた。粘りの投球を見せた大野は終盤に入って力尽き、8回を4安打1失点の床田は6勝目。3位DeNAは敗れ、広島とのゲーム差は3・5に縮んだ。デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は床田の“勝因”を右打者への内角直球とし、「これがピッチングの原点」と語った。
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投手の基本は直球だということを再認識させる床田の投球内容だった。序盤から特に右打者の内角を意識して強い球を投げ込んでいた。
早いイニングから元気なうちに、自分のもっている一番強い、速い球を打者に印象づけるのは効果的だ。相手もそこへ遅れまいとセッティングしてくるもの。そのうえで外の球をうまく生かしていた。
時おり甘いボールも見られたが、打ち損じていたのはしっかり内角球を見せていたからだろう。
勝ち投手にこそなったが、5回で6失点となったDeNA戦(8月25日)の反省から、この日は投球プランを見直したのかもしれない。
床田はツーシームの使い手で、その種類も豊富だし、調子が悪くてもゲームを作れるだけの器用さがある。しかしそれだけにツーシームに頼りがちになる傾向にもある。まずは直球から。この投手としての原点を忘れず、残りの試合に臨んでほしい。
この試合で“注文”があるとしたら、遊撃手として先発で起用されている勝田ですね。今のこのチャンスを生かすためにも積極的な打撃で、もっと自分をアピールしてほしいと思う。
四回に1死二、三塁という大きな見せ場があった。3-1というバッティングチャンスから1球待って、結果はフルカウントから遊ゴロ。
この打席に限らず、ボールを見て、見て、当てて、走るという印象がどうも強い。足を生かしたいという思いがあるのかもしれないが、もったいない気もする。
八回に中日の田中がレフトへ本塁打を放った。勝田と同じような小柄な選手。タイミングよく打てば打球はこのように飛ぶはず。当てるだけの選手は投げる側からすれば怖くないからね。勝田が殻を破るところを早く見てみたい。
