広島・森下は「力強いボール」新井監督称える 1000投球回達成も0封負け 西川の失策「カバーできず申し訳ない」

 「巨人2-0広島」(21日、東京ドーム)

 広島の森下暢仁投手(28)がプロ野球史上377人目となる通算1000投球回を達成した。大卒7年目、通算151試合全てで先発登板しての到達。球団では史上29人目となった。8回6安打2失点と好投したが、打線からの援護はなく8敗目。チームは今季13度目の完封負けで、連勝は3で止まった。

 誰もが褒めたたえる結果と内容。大台の記録にも到達し、堂々たる投球を見せた。しかし、森下は自らに厳しい目を向けた。「ここっていうところで両方打たれてしまっている。チームも連勝していて何とか0でつなげたらと思っていたので、それができず申し訳ないです」。チームの勝利を追求し続ける男は完投負けとなり、責任を背負った。

 試合を振り返る上で、開口一番に語ったのは、この日がプロ初スタメンとなった高卒新人・西川への思いだった。「西川が良い(プロ)初スタメンになればいいなと思っていた」。三回は1死一塁で、遊撃手・西川がゴロをファンブルして一、二塁にピンチが拡大。その後、ダルベックに先制の適時打を食らった。「ミスをカバーできず、申し訳ないという気持ちです」と無念の思いを隠すことはなかった。

 その後は再びスコアボードに「0」を刻み続けて援護を待った。球速も八回に151キロをたたき出すなど、今季自己最多となる125球を投じた中でも終始、力があった。ただ、右腕は「本当にここって時に投げ切れなかった。そういうところが大事なのかなと思います」と振り返る。八回は2死一、三塁で大城に追い込んでから変化球を中前にはじき返されて追加点を与え、思わず天を仰いだ。

 悔しい結果にはなったものの、七回を投げ終えたところで通算1000投球回を達成。同い年の石原から記念ボードを手渡されると、頭上に掲げた。この日が151登板目。平均すると1試合当たり約6イニングを投げてきた計算になる。今季はプロ入り後初めてとなる不調での2軍調整も経験した。「もっと早く到達できたらなという気持ちではいた」というが、「今シーズン、到達できてよかったです」とうなずいた。

 新井監督は森下の投球を「今日も力強いボールで、ナイスピッチングだったと思います」と高く評価。チームは今季初となる4連勝を逃し、借金は再び16になった。3位のDeNA、ヤクルトとは4差のままで、上位進出への可能性は十分にあるが、取りこぼしてもいい試合は一つもない。残すは37試合。今後、シーズンでの“ここぞの場面”で背番号18の真価が問われる。

 ◆通算1000投球回 広島・森下投手が21日の巨人⑮戦(東京ドーム)で達成。プロ野球377人目。初登板は20年6月21日のDeNA戦。

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