広島・岡本 進化の5勝目!自己最多107球7回2安打0封 24歳誕生祝い星 新井監督「期待を上回るスピードで成長」
「楽天0-3広島」(14日、楽天モバイル最強パーク)
広島が今季初の2戦連続完封勝ちで、2カードぶりに勝ち越した。岡本駿投手(24)が、7回2安打無失点でチームトップタイの5勝目をマーク。自己最多を更新する107球の熱投で、楽天打線を寄せ付けなかった。規定投球回に到達し、防御率2・34はセ・リーグ7位にランクイン。先発転向1年目の右腕の進化が止まらない。
大人の投球で淡々とスコアボードに「0」を刻んだ。敵地・仙台で見せた圧巻の107球。みちのくの鯉党からの大歓声に、笑顔で手を振って応えた岡本は「先制点を取ってくれたので、絶対に1点をあげないという意識で投げた。全力を出し切った」と充実感をにじませた。
楽天打線に対し、ゾーン内で勝負した。四回2死から佐藤に初安打となる右前打を浴びるも、続く渡辺佳は空振り三振。自己最長タイとなる七回には「最後、もう一回ギアを上げた」と辰己、佐藤を直球で連続三振に仕留めた。四球は初回2死から辰己に与えた一つのみ。「ストライク先行で投げられた」と少ない球数で追い込み、最速150キロを計測した直球を軸に自己最多を更新する8奪三振をマークした。
先発転向1年目らしからぬ落ち着きぶりが好投につながった。四回はベンチ前でのキャッチボールを行わずにマウンドへ。「攻撃が長かったのでベンチで休んでました」と体力を温存。前回7日・オリックス戦に続く自己最長タイとなる七回を投げ抜き、「かなり球数もいっていたんですけど、気にならないぐらいだった」とスタミナ面での成長も示した。
12日に誕生日を迎え、24歳になった。当日の夜は前田健がカープに差し入れた牛タン弁当をホテルで堪能。「冷めていたんですけどおいしかったです」と力を蓄えた。子どもの頃に「広島のエースだったので、見ていました」と、憧れのまなざしを向けていた右腕のような抜群の安定感で、チームトップタイの5勝目をゲット。「大人になったというか…(笑)。24歳の間に24勝できるように。それぐらいのピッチングをしたいです」と、冗談を交えながら、“24歳初星”を勢いに、白星を積み重ねていくことを誓った。
先発ローテの中心として好投を続ける若鯉に新井監督は「ナイスピッチングだった。七回がポイントになると思っていたけど、難なく帰ってきてくれた」と高評価。「期待はしていたけどこちらの期待を上回るスピードで成長してくれている」と著しい成長に目を細めた。
チームは2カードぶりの勝ち越しで1試合を残し、交流戦最下位の可能性が消滅。良い流れに乗って本拠地に戻る。「これからもしっかり投げて、勝てるように頑張りたいと思います」と岡本。投げる度に頼もしくなっていく右腕の快進撃は、まだまだ続く。
