広島・森 今季初星またお預けも 役割果たした2戦連続クオリティースタート

 「広島2-5日本ハム」(4日、マツダスタジアム)

 右翼席最前列に白球が吸い込まれた。雨が降る中、広島・森翔平投手はマウンドに立ち尽くした。最も避けなければならなかった長打。4番・レイエスに浴びた一発で、試合は振り出しに戻った。

 1-0の六回1死。外角へのツーシームがわずかに甘くなった。長距離砲は、それを見逃してはくれない。昨季対戦では3打数3安打と打ち込まれた。登板前、「去年、3本も打たれているので」と警戒していた助っ人に柵越えを許し、勝利投手の権利が消滅した。

 初回のピンチは併殺打で切り抜けた。三回1死一、二塁で野村を迎えた場面では、二塁への素早いけん制で二走・奈良間をタッチアウトにした。1球に泣いた。それでも我慢強く腕を振り、先発の役割は果たした。

 試合前には「何とか粘って、長いイニングを投げたい」と意気込んでいた。走者を背負った場面でも冷静さを保ったことが、粘り強さにつながった。6回7安打1失点、89球を投げ、マウンドを降りた。

 4試合目の登板でも、今季初勝利を手にすることはできなかったが、2試合連続でクオリティースタート(先発で6回以上自責3以下)は成し遂げた。

 1球の怖さと粘り抜くことの重要性をかみしめた一戦。次回登板で、必ず今季初勝利をつかんでみせる。

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