広島ドラ6・西川「壁にぶち当たっている」高卒新人で沖縄C帯同もファーム打率・150 会沢と堂林の助言胸に1軍目指す現在
広島のドラフト6位・西川篤夢内野手(18)が、直面しているプロの「壁」を乗り越える決意を語った。ファームリーグでは19試合に出場し、打率・150(12日時点)。春季キャンプでの猛アピールから一転、シーズン開幕後はプロの厳しさを痛感している。「今は課題しか見つからない」と苦悩をにじませながらも、その視線はしっかりと前を向いている。
プロの厳しさが牙をむく。西川は日々、課題と真正面から向き合う日々を過ごす。「今は壁にぶち当たっている感じ。練習量とか、肌で覚えるために人一倍バットを振ることを続けています」。泥にまみれながら己を磨き上げている。
ファームリーグが開幕し約2カ月。12日現在、19試合に出場し、40打数6安打、打率・150、打点0の数字が苦難を物語る。課題は速い直球をいかにして捉えるか。現状、変化球に意識を置き過ぎれば、直球に振り遅れる。マシン打撃など徹底的にバットを振り込むことで技術向上を図り、対応力を磨いている。
「キャンプの時は、うまくいき過ぎた」
2月、高卒新人ながら沖縄キャンプに帯同し、攻守で強い印象を残した。巧みなバットコントロール、守備では軽快なグラブさばきが光った。しかし、シーズン開幕後はプロの厳しさを痛感し「今は課題しか見つからない」と口を結ぶ。
練習に打ち込む日々。精神的な支えとなっているのが、自身と同じ高卒からプロに飛び込み、カープを背負ってきた会沢と堂林の存在だ。
2人からのアドバイスで心に響いたのは、情報過多な現代ならではの助言。「ユーチューブなどの動画にとらわれすぎないこと。見過ぎると分からなくなる。自分でやってみたり、聞いてみたりすることが大事」。加えて、「打てない時こそやめない。継続してやり続けるのも大切」と説かれた。自分の信じた道を真っすぐ歩むと決めた。
練習に取り組む姿勢にも刺激を受けている。「堂林さんは特に、若い選手よりも準備運動から全く違う。あの姿を見て、これぐらいしないと活躍できないんだなと痛感しました」
今季、会沢は20年目、堂林は17年目。厳しいプロの世界で長く戦い続けてきた大先輩の言葉と背中は、何にも代えがたい教科書となっている。
1軍に昇格するためは、2軍で確かな土台を築き、結果を出し続けなければならない。モチベーションは高い。「(春季キャンプでは)1軍で素晴らしい景色を見せてもらいました。あの舞台に戻れるように頑張っていきたい」。壁を一つ一つ乗り越えた先に、マツダスタジアムの打席が待っている。
◇西川篤夢(にしかわ・あつむ)2007年12月28日生まれ、三重県伊賀市出身。内野手。184センチ、77キロ。右投げ左打ち。小学3年から野球を始める。神村学園伊賀では、1年夏から試合に出場。同年秋から遊撃手のレギュラーとなり、3年時には主将を務める。高い運動能力を誇る大型内野手ととして25年度ドラフト6位で広島に入団。背番号54。
