広島・羽月が激走「迷わず行きました」けん制悪送球から魅せた快足 バットでも魅せた!適時三塁打

 「ヤクルト2-4広島」(29日、神宮球場)

 自慢の快足で、よぎった不安を歓喜に変えた。高まる歓声を背に、広島・羽月隆太郎内野手が一塁から一気にホームイン。縦横無尽にダイヤモンドを駆け抜け、チーム5連勝に貢献した。

 六回だ。1死一塁から二ゴロに倒れるも、併殺崩れで一塁に残った。坂倉の打席で高梨がけん制を投じたが、羽月は既にスタートを切って二塁手前まで到達していた。けん制も一塁・オスナが捕球できず、ファウルゾーンを転々とした。

 「(けん制を)投げた瞬間に、悪送球だと思った。だから迷わず行きました」とグングン加速を強め、最後は頭から本塁に滑り込んだ(記録は二盗と投手の失策)。「運が良かったです」と控えめに振り返るも、一瞬の隙を突いて一塁から本塁を陥れるスピードは圧巻だった。

 バットでも魅せた。1点リードの四回1死一塁。「真っすぐに負けないように行こうと思った」と直球を振り抜き、右中間へ適時三塁打。148キロ直球で空振り三振に終わった二回の凡退を、次の打席につなげた。これで9日・中日戦から先発出場した試合は6戦連続安打となった。「思ったようにバットがポンと出てくる」というのが好調の要因。訪れた出番での躍動ぶりが頼もしい。

 「これから、若い力で引っ張っていかないといけないと思う。一番はチームが勝つこと。それに1試合でも貢献できたら」と熱く誓った羽月。勝利のために、かき回す。

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