広島・新井監督「なんとか勝ちたかったですけど」 「ピースナイター」打線沈黙で今季18度目零敗 ミス連発で得点献上
「広島0-2阪神」(13日、マツダスタジアム)
波に乗りきれない…。広島の今季18度目の完封負けは守備のミスが失点に直結する結果となった。これで連勝も2でストップ。平和への祈りを込めた『ピースナイター』で黒星を喫し、新井貴浩監督は「なんとか勝ちたかったですけど、また明後日からの試合につなげていきたい」と前を向いた。
エラーが勝敗を分けた。0-0の三回は先頭・高橋のゴロを三塁手・佐々木がファンブル。投手に出塁を許すと、次打者・近本のゴロを一塁手・モンテロが後逸し、無死一、三塁にピンチが広がった。その後、中野の犠飛で先制を許すと、森下が打席のところで大瀬良のボールが暴投となり、三走の生還を許した。
結果的にこの2点が決勝点となっただけに歯がゆさが残る。ただ、エラーしてしまったのは打撃を期待されている佐々木とモンテロだった。新井監督は「それ(失策)も込みで起用しているので」と強調し、「思い切ってやってくれたらいい」と強く背中を押した。
この日は2008年から毎年8月の主催試合で開催されている『ピースナイター』だった。今年は広島に原爆が投下されて80年。首脳陣と選手は胸の文字が「PEACE」で、背番号も8月6日を示す「86」で統一された特別ユニホームを着用して戦った。新井監督も勝利への強い思いを持ってビハインドでも勝ちパターンの栗林、島内、森浦を投入。執念を見せたが報われなかった。





