広島・森下 12球団ワースト10敗目 1カ月勝ち星なし「投げ切れなかったのは、申し訳ない」
「ヤクルト3-1広島」(19日、神宮球場)
足早に球場から引き揚げていく姿が、広島・森下暢仁投手の悔しさを物語っていた。7回7安打2失点。懸命に打線の反撃を待つも、12球団ワーストの10敗目を喫し、「これまで(自分が)ゼロで終わる試合がなかったので…。相手チームはゼロで抑えているので。(同じように)投げ切れなかったのは、申し訳ないですね」と敗戦の責任を背負い込んだ。
初回から三回までは走者を出しながら無失点。四回は1死から赤羽に四球を与え、2死後に二盗で得点圏に進まれた。ここで沢井に左前適時打。ファビアンが好返球を見せるも、先制点を与えた。右腕はこの日が17試合目の先発。そのうち先制点を献上するのは12試合目となった。最少失点で踏ん張りたいところで、五回は1死三塁から内山に左線適時二塁打を浴び、ペースを完全に握られた。
球団の投手が球宴前に10敗するのは2008年・大竹以来17年ぶり。自身も6月13日の白星以降5連敗となった。防御率2・27とゲームメークの役割を果たす一方、勝ち星から1カ月も遠ざかっている事実がもどかしい。
開幕から前回までは全て金曜日に登板し、エース級の相手先発と投げ合ってきた。ロースコアが予想されるタフなマッチアップで続けた奮闘は、必ず実を結ぶ。味わった苦さを糧にして、後半戦での反攻に転じていく。





