広島・床田 木浪に痛打され決勝点献上 8回2安打1失点…援護にも恵まれず4敗目

 「広島0-2阪神」(31日、マツダスタジアム)

 一瞬、ポーカーフェースが崩れた。本拠地に「六甲おろし」が響く中、首をかしげて唇をかむ。広島・床田寛樹投手が1球に泣いた。8回2安打1失点で4敗目。「いつも通り。前回同様良かったですね。真っすぐに関しては」と淡々と振り返った。

 序盤から快調に飛ばした。直球を軸に四回までは無安打投球。今季初の中5日でマウンドに上がった影響を感じさせず、相手先発・大竹と互角の投手戦を演じた。

 試合が動いたのは五回だった。1死からヘルナンデスに初安打となる右前打を浴びる。2死となり、打席には木浪。1ストライクから「曲がり切らず回転だけでスッといっている感じだった。真ん中らへんにそのままいった」と、甘く入ったカットボールを左中間へ運ばれた。打球がフェンスに達する間に一走が生還。失投を捉えられ、決勝点を献上した。

 打線の援護にも恵まれず、力投が報われることはなかった。それでも新井監督は「きょうも本当にナイスピッチングだったと思います。なんとか勝ちを付けてあげたかったけどね」とたたえた。

 ここまで防御率1・55と試合をつくり続けているが、5勝4敗となかなか貯金を生み出せていない。「次、修正できればいいかなと思います」と床田。次回こそ好投をチームの勝利に結びつけ、白星を手にする。

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