新井鯉 苦手意識打ち破れ! 阪神・大竹にマツダで8連敗… 八回好機は“走塁ミス”で無得点

 ファンへのあいさつをする新井監督(撮影・市尻達拡)
 8回、野間の三ゴロで三塁へ向かい、アウトになる二走の羽月。野手・熊谷(撮影・市尻達拡) 
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 「広島0-2阪神」(31日、マツダスタジアム)

 またやられた…。広島が完封負けで今季2度目の3連敗を喫した。打線は相手先発・大竹に八回途中無失点に封じられ、左腕にはマツダスタジアムで8連勝を許す結果となった。得意とする本拠地で開幕カード以来の負け越し。新井貴浩監督(48)が悲観することはなかったが、歯がゆい試合が続いている。

 外野への大きな飛球は風に押し戻され、強いゴロは相手内野手のグラブへと吸い込まれるように収まっていく。ツキにも見放され、大竹の術中にはまっていった。新井監督は「まあでも、結構捉えた当たりも多かったと思うから。次回からまた対戦があるからね」と前を向くも、“大竹アレルギー”は深刻だ。

 連打なしの散発4安打に抑えられ、左腕に対してマツダスタジアムでは23年5月5日から8連敗となった。朝山打撃コーチは「要所で良いところに投げられた」と話す。苦手意識を植え付けられている現状に「あまりにも打てないから精神的に『打たなきゃ』という思いが強いとも思う」と選手たちの心情をおもんぱかった。

 その中でも好機は2度あった。1度目は0-0の三回。2死から中村奨が三塁打を放ち、チャンスメークするも、ファビアンが一邪飛で凡退。1点を追う八回は代打・堂林が1死から二塁打を放つと、阪神は大竹から湯浅にスイッチ。続く代打・野間の三ゴロで代走の二走・羽月が三進を狙ったが、三塁手にタッチされ、1死二塁が2死一塁になって、無得点に終わった。

 並の走力の選手なら二塁で自重するところ。だが、羽月は代走のスペシャリストだ。果敢に攻めた末のアウトに新井監督は「足が速い選手にありがちというか。羽月の場合は『細かいところをくぐり抜けて前の塁へ』というところだから。あそこはもう、どうこう言うことはないです」と責めることはなかった。

 この日は22戦連続5番で起用していた正捕手・坂倉をスタメンから外して石原を起用した。指揮官は「守備のことを考えて。こういう展開(ロースコア)になるだろうということで、守りを固めたかった。だからこういう布陣になった」と説明。坂倉は前日の同戦でマルチ安打を放つも捕逸が失点に直結していた。二塁送球も外野へ大きくそれる場面があり、堅実さを取った用兵となった。

 これで阪神戦は4連敗となり、大竹だけではなく、阪神全体に対しても苦手意識が生まれかねない状況となっている。首位チームへ食らいついていくためにも、3タテを食らうことだけは避けなければいけない。

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