【岡義朗氏の眼】相手の心理突いた阪神下位打線 広島バッテリーにダメージも与えただろう

 「広島0-2阪神」(31日、マツダスタジアム)

 五回、木浪聖也内野手の二塁打で先制した阪神が完封勝利で連勝。この場面、デイリースポーツ評論家の岡義朗氏が両チームの心理面を分析した。

  ◇  ◇

 下位打線が広島バッテリーの心理を突いた攻撃だったように映った。五回先頭の5番・大山が見逃し三振に倒れて相手からすれば『ここから打順が下がっていく』という考えが出てきても不思議でない状況だ。その中で6番・ヘルナンデスが右前打。続く坂本の初球でエンドランを仕掛けて揺さぶった。

 タイガースベンチからすれば理想は1死一、三塁の形。そうでなくても坂本に進塁打を期待して2死二塁としたい場面。結果は坂本が右飛でヘルナンデスが一塁くぎ付けとなったが、ここから木浪の『つなぎの意識』が結果につながった。

 2死一塁から走者をかえすためには大きい当たりが欲しくなるところ。ただ、木浪は強引にならずコンパクトなスイングに終始したことが左中間を抜ける先制二塁打になったといえる。

 4回まで無安打に抑えてきた広島先発の床田と石原のバッテリーが最初からギアを上げてこないであろう下位打線で挙げた得点。それだけにダメージも与えただろうし、価値のある攻撃だったように思う。

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