広島・秋山&モンテロ1軍復帰 拙攻負け後13日巨人戦と新井監督が明言「みんな振れてる。また来週が楽しみかな」
「DeNA4-2広島」(11日、横浜スタジアム)
頼もしい2人が帰ってくる。広島の新井貴浩監督(48)は、負傷で2軍調整中の秋山翔吾外野手(37)とエレフリス・モンテロ内野手(26)を13日の巨人戦(マツダ)から1軍に昇格させると明言した。12残塁2得点の拙攻でDeNAにカード負け越しとなったが、打線は10安打と堅調。主軸2人の帰還とともに進撃をスタートさせる。
試合を終えて、新井監督は報道陣を前に自ら切り出した。「アキとモンティーが(1軍に)上がるんで、火曜日から」。戦線を離脱していた開幕4、5番コンビがついに帰ってくる。打線にさらなる厚みが出ると確信し、指揮官は敗戦後でもいつも以上に前を向いた。
秋山とモンテロは開幕3戦目の3月30日・阪神戦(マツダ)で負傷。秋山は走塁中にベースを踏み違えて「右足関節外側靱帯損傷」、モンテロは打席でのスイング時に「左内腹斜筋肉離れ」を発症していた。大野練習場などでリハビリを行い、秋山は4日のウエスタン・阪神戦、モンテロは10日の同・中日戦で実戦復帰していた。
この日はともにウエスタン・中日戦(佐伯)でスタメン出場。秋山は六回に左前打を放って、実戦復帰後11打数4安打、打率・364となり、モンテロは復帰2戦目にして、六回に左翼への特大の本塁打をかけた。
肉離れからの早期復帰は再発のリスクが高くなる。そのため、指揮官はモンテロに関して慎重な調整を求めていたが、ファームからの「体は万全」という報告を受けて昇格を決断。代わって田村と磯村が2軍へ向かうことになった。
この日の試合は二、三回に相手先発の東から満塁の好機をつくったが、いずれも無得点で計12残塁。特に二回は無死満塁から堂林が見逃し三振、山足が遊ゴロ併殺打に倒れ、拙攻の象徴的シーンとなった。それでも新井監督は「相手もエースなんで、ピンチになればなるほど(制球を)間違わない。そこはさすがだなと思う」と東に脱帽しつつ、「ウチのバッターもみんなしっかりと振れている。また来週が楽しみかな、という感じ」と前向き。6戦連続2桁安打で快音をキープする打線に期待を膨らませる。
「1番・中堅」で出場を続ける中村奨が4戦連続複数安打中と、秋山が戦列に戻っても激しい競争が予想される。「奨成はずっといいものを見せてくれている。あさって(13日)のスタメンはゆっくり考えたい」と指揮官。3カードぶりの負け越しとなった事実は重い。だが、主力2人が1軍に戻ってくる未来を見通すと、敗戦の痛みもいくらか軽くなる。





