広島・坂倉 投手陣と積極的コミュニケーション 正妻の座確保へ投手に「親身になりたい」 右肘の回復順調

 打撃練習を行う坂倉
 キャッチボールを行う坂倉
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 広島・坂倉将吾捕手(26)が21日、大野練習場で行われている合同自主トレに合流し、投手陣と積極的にコミュニケーションを図っていくと誓った。捕手として「まずは味方投手の何が良くて何が悪いのかを知っておかないとだめ」と力説。昨年に受けた右肘クリーニング手術からの順調な回復ぶりもアピールするなど、合流初日から存在感を放った。

 正妻の座を確固たるものにするため、坂倉が動く。この時期だからこそできる投手陣との綿密なコミュニケーション。自身が考える女房役の仕事を力説した。

 「敵を知ることも大事ですけど、まずは味方投手の何が良くて何が悪いのかを知っておかないとだめ。そういうことを知った上で(課題を)どう乗り越えるかを話していきたい」

 高知県での自主トレを14日に打ち上げ、この日大野練習場で行われている合同自主トレに合流した。「投手がブルペンに入るなら捕ろうと思っていた」と若手投手の球筋を確認する予定だったが、タイミングが合わずに断念。それでもアップやノックでは、若手と会話を交わす場面が多く見られた。

 積極的コミュニケーションの狙いは、投手陣の現状把握とその先の成長にある。「(今季に向けて)何を変えてくるとかは人それぞれあると思う。そこでプラスになることがあれば親身になりたい。バッテリーとして、そういうところは話していきたいなと思います」。昨季以上に感じたことを伝えながら、投手との“共同作業”で成長を目指す考えを明かした。

 昨年11月に受けた右肘クリーニング手術からの回復も順調だ。すでに遠投は50、60メートルまで距離を伸ばしており、この日のキャッチボールでも約30メートルを低い弾道で送球。全体練習後には追加でマシンを相手に打ち込むなど、精力的に汗を流し「現状、制限はない。かと言って投げ過ぎて(肘の状態が)マイナスになるのは嫌。状態を見ながら上げていけるところは上げていきたい」と焦らずに前進を続けていく構えを示した。

 完全復活の先に待っているのが3年連続となる開幕スタメンマスクだ。昨季は121試合に出場し、先発マスクは64試合。捕手としての全試合出場へ「そこが目標ですし、そうしないといけない。しっかり準備をしてやっていけたら」と正捕手への強い覚悟をにじませた。

 キャンプの割り振りについては「1軍か2軍かは首脳陣が決めること」とこだわりはない。「打つ、走る、捕ることに関してはできる。自分が今できることをやるだけです」と坂倉。投手陣との対話を続けながら、不動の扇の要を目指していく。

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