広島・森下 黒田氏以来の巨人7連倒! チームにG戦今季初星プレゼントで勝率5割見えた

 1回のピンチをしのいだ森下から白い歯がこぼれる(撮影・市尻達拡)
 先発し粘りの投球をする森下(撮影・市尻達拡)
 お立ち台で同学年の宇草と肩を組む森下(撮影・市尻達拡)
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 「広島6-2巨人」(20日、マツダスタジアム)

 乗ってきたんじゃ~!広島が巨人に今季 初勝利を挙げ、引き分けを挟んで3連勝とした。先発・森下暢仁投手(26)が、6回1/3を投げて12安打を浴びながらも2失点にまとめて自身今季初勝利となった。さらに黒田博樹氏以来となる巨人戦7連勝もマークした。右肘の張りで出遅れた背番号18のGキラーぶりは今季も健在。チームの借金は1となり、勝率5割復帰も見えてきた。

 “雨もしたたる良い男”が困惑を含んだ笑みを浮かべていた。「12安打されているので、ここにいても良いのかなと思っています」。雨粒混じりのお立ち台では、自虐も交えてファンの笑いを誘った森下。打たれたけれど決定打は許さなかった。七回途中2失点で今季初勝利をつかんだ。

 二回以外は走者を背負う投球。「しんどいな」という思いを抱きながらも、耐え続けた。五回は2死満塁のピンチで丸の右中間への飛球を右翼手・野間が俊足を飛ばして好捕。野手陣には再三の好守と初回から4点の援護をもらい「初回から点を取ってもらって、楽な展開で投げさせてもらった。本当に野手の方に感謝しています」と頭を下げた。

 被安打12という内容にも悲観はしていない。「捉えられてる感じの嫌なヒットはあんまりなかった」と言うように、許した安打は全て単打。七回は1死一、三塁から岡本和に適時打を浴びての降板となり、「(マウンドの)降り方があんまりよくなかった」という反省がありながらも、勝利投手という事実が右腕を前向きにさせた。

 これで森下自身、2021年10月10日から巨人戦負けなし。球団投手では黒田博樹氏以来となる巨人戦7連勝となった。レジェンドばりのGキラーぶりを示す白星となったものの、「そういう実感はあんまりないです」と控えめ。それでも新井監督は「粘りながら、要所要所でしっかり投げてくれたと思います。バックもしっかり守ってくれましたね。ナイスピッチングだったと思います」と目尻を下げた。

 森下は「(今季)まだ2試合しか投げていないですけど、チームが勝てるように腕を振っていきたいと思います」と先を見据える。前週に3タテを食らったGの前に立ちはだかった右腕。肘の張りで開幕に出遅れて悔しさにまみれていた姿はもうない。

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