「オープン戦、日本ハム４－４広島」（１４日、エスコンフィールド）

　広島の田村俊介外野手（２０）が２打席連続本塁打を含む、４打数３安打３打点の大暴れを見せた。

　１点リードで迎えた五回。先頭で打席に立つと相手先発・伊藤の２球目の変化球を強振。打った瞬間の一発に、右翼・万波は一歩も動かず。打球は２階右翼席に飛び込んだ。第１打席は低めのスライダーで空振り三振。「１打席目に低めの変化球を振って無駄な打席になってしまったので、目線を上げて浮いた変化球を全部食らいついたろうという感じでいった」と高い修正力を見せた。

　続く七回の第３打席でも福島のフォークを捉え、右越えソロをマーク。１点ビハインドの九回には、ザバラの１５７キロ直球を２球見た後、１４６キロのスプリットにうまく対応。右前に同点適時打を放った。

　６、７日に行われた侍ジャパンの強化試合メンバーにも選出された若武者。高卒３年目の今季は外野のレギュラーを狙い、キャンプから猛アピールが続いている。「この調子を落とさずにというか、波を平行にできるようにやっていきたいと思います」。開幕まで残り約２週間。期待のスラッガーがいよいよ本格的に覚醒の時を迎えている。