広島・堂林 新選手会長に〝2つの顔〟 新助っ人2人は「もちろんライバル」も「誠也の話も聞いた」

 子どもたちとキャッチボールをして遊ぶ堂林(撮影・田中太一)
 イベント後、子供らと記念写真を撮る堂林(撮影・田中太一)
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 広島・堂林翔太内野手(32)が3日、新選手会長として“2つの顔”を持って来季に挑む考えを示した。新外国人選手のシャイナー、レイノルズとポジションが重なる立場で、プレーヤーとしては競争を勝ち抜く構え。一方で生活面などの全面サポートを約束した。この日は栗林と「ボートレース宮島」のイベントに参加した。

 新たな肩書を背負って戦う自覚がにじんだ。堂林は来季から新加入するシャイナー、レイノルズの2人に対し、「もちろんライバルですし、自分が試合に出るために戦っていかないといけない相手」と捉えた。

 今季のスタメンは一塁で37試合、外野で27試合。シャイナーは一、三塁と外野を守れ、レイノルズは内野全てをこなせることから、ポジションが重なる。激しい競争に身を置くことになるが、「お互い、いいプレーをしながら張り合っていければいい。(ポジションを譲る気持ちは)ありません」と言い切った。

 その中で「チームメートなので」という言葉を添えることも忘れなかった。

 一緒に自主トレを行う間柄で米大リーグ・カブスでプレーする鈴木誠也から自国以外で野球をする難しさについて聞いたことがある。チーム全体を見渡す新選手会長。「異国に来て不安もたくさんあると思う。誠也が向こう(アメリカ)に行ってからの話も聞いた。気にかけて、何とか彼らにチームの力になってもらえるように、自分自身もやれたら」と協力を惜しまない。

 イベントでは子どもたちとキャッチボールなどで触れ合い、笑顔をもらった。「久々にやって、いいなと思った」と堂林。プロとしての負けん気を燃やしつつ、新しい“家族”には手を差し伸べる。

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