【安仁屋宗八氏の眼】夏場の中4日で見せた広島・九里の根性を買いたい 若い投手たちも見習ってほしい

 「広島東洋カープ0-3中日ドラゴンズ」(3日、マツダスタジアム)

 広島が最下位・中日に痛恨のカード負け越しを喫した。投打で奮わず今季12度目の完封負けで、6カード連続の勝ち越しを逃した。今季初めて中4日で先発した九里は五回1失点(自責点0)と力投。ビハインドの展開ながら投入したリリーフ陣の奮闘も実らず敗戦に終わった。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は九里について「夏場の中4日で見せた根性を買いたいし、若い他の投手たちにも見習ってほしい」と評価した。

  ◇  ◇

 九里には少し気の毒な登板となった。立ち上がりのピンチを何とかしのいだが、三回には大島に、少しベースカバーが遅れる形での内野安打を許し、その後1死二塁となってデビッドソンが何でもないゴロを悪送球。

 ちょっと、ミスが続いてしまっての失点が、結果的には決勝点になってしまった。

 とはいえ、先月29日に七回途中、116球を投げて、中4日でマウンドに上がり、ピンチは何度もありながら最少失点で切り抜けた。5回1失点、93球の投球を誰も責めることはできないだろう。

 立ち上がりから相手打者のインサイドをどんどん突いていくところを基本として、三回あたりからスローカーブも交えるコンビネーションもよかった。何よりこの夏場の中4日で見せた根性を買いたいし、これは若い他の投手たちにも見習ってほしい。

 ただ、阪神を追う立場としてこの敗戦は決して軽いものではない。まずは火曜日からのDeNA戦で必勝を期し、体制を整えたい。

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