カープ栗林 92日ぶり復活セーブ 154キロで3人斬り!マツダ大歓声「めちゃめちゃ緊張した」

 「広島東洋カープ3-1中日ドラゴンス」(23日、マツダスタジアム)

 場内アナウンスに紹介される前、背番号20の登場に場内から大歓声がわき起こった。2点リードの九回。最後を締める場面に広島・栗林良吏投手(27)が帰ってきた。

 左足を高く上げる新フォームが決まる。ビシエドはカーブで遊ゴロ。続く石川昂には初球内角高めの154キロで空振りを奪い、最後は宝刀フォークで空振り三振。宇佐見を154キロで左飛に打ち取り、4月22日・DeNA戦以来、92日ぶりの8セーブ目を挙げた。

 「めちゃめちゃ緊張しました。(大歓声は)本当にうれしかったですし、何とかして抑えたかった。ファンの声援もあっての三者凡退。いい形で終われて良かった」

 安どの表情を浮かべた。ここまで6敗。シーズン序盤に抑え失敗を繰り返し「僕のせいでチームに迷惑をかけた」と自分を責めたこともあったが切り替えた。

 「たまたま九回に出番があっただけ。クローザーは矢崎さんにかわりはないので」

 守護神返り咲きへのこだわりはない。心残りがあるとすれば球宴出場。「バンテリンとマツダ。地元と本拠地だったので出たかった」と苦笑いを浮かべた。代わりに球宴休みを利用して家族旅行に出かけ、リフレッシュした。失敗を経験して強くなった右腕はチームのために腕を振り続ける。

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