広島ドラ7・久保 インパクト与える! 俊足、強肩武器も打撃面で試行錯誤 「いい意味でガツガツ」性格面で殻破る

 広島のドラフト7位新人・久保修外野手(22)=大阪観光大=が2軍で鍛錬を積んでいる。俊足、強肩の右の外野手。打撃面では速球に振り負けないことを念頭に置き、プロのレベルに追い付こうと試行錯誤を繰り返す。今季は貪欲さを合言葉に、周囲に強いインパクトを与える年にすることを誓った。

 プロ1年目、久保は自身の“現在地”を肌で感じていた。「打撃も守備も走塁も、(自分の)レベルの低さを感じている。一番は打撃。打率や出塁率を意識して取り組んでいます」と明かした。

 打つ時にバットと一緒に顔も投手方向へ出てしまう癖を修正。顔を残すイメージでバットを出すと、新たな発見があった。「(バットの芯と球が)かむ感じ。外角の球は顔を残すことで、徐々に逆方向に強い打球が行き始めた」。これまで引っかけていた外角の球を、捉えられる兆しも見えてきた。

 50メートル走5秒9、遠投120メートルが表すように俊足と強肩が武器。逆方向への打撃も持ち味で、大学時代は堺市の「くら寿司スタジアム堺」の右中間へ本塁打を放ったこともある。ただ、プロではそう簡単にいかない。

 一番の課題は直球への対応。「自分のタイミングで『ここ』というところで振ってもファウル、空振り。変化球もエグいですね。全然違います」。試合後は動画も見返し、反省点をあぶり出して次の打席へのアプローチを練っている。

 春季キャンプでは手首、春先は左ハムストリングを痛め、思うように体を動かせなかった。現在はコンディション面に不安はなく、試合に出て経験値を積んでいる。22試合で26打数6安打、打率・231、0本塁打で2打点(※9日現在)。そして技術向上を目指すと同時に、性格面に目を向けて“殻を破る”必要性も感じている。

 「福地さん(2軍打撃兼走塁コーチ)にも言われるんですけど、自分を出せていないというのが正直あって。野球で、そういう面が出たりしている。そこはすごく今の課題。学生時代と比べて、遠慮しているな、と。いい意味でガツガツいけるように」。グラウンドで鼻息荒く、積極性を前面に押し出すことを自らに課した。

 将来のレギュラー獲得へ、今は大事な助走期間でもある。「首脳陣の方に『2軍に久保っていう選手がいるんだな』というインパクトを少しでも与えたい」と久保。もう遠慮は要らない。一歩ずつ着実に、輝く未来に向かって踏み出していく。

 ◆久保 修(くぼ・しゅう)2000年9月29日生まれ。大阪府出身の22歳。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。外野手。千代田小2年時からジュニア千代田で野球を始め、千代田中では河内長野ボーイズに所属。石見智翠館では2年夏にベンチ入り、大阪観光大では1年春からレギュラー。大学ではヤクルト、広島、近鉄、巨人でコーチを務めた伊勢孝夫氏から指導を受けて成長した。趣味は映画観賞。

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