広島また左腕に完封負け 5日の阪神・大竹に続き、小笠原に散発3安打 新井監督「過剰に意識する必要はない」

 4回、2打席連続で併殺となった西川(撮影・田中太一)
 7回、選手交代を告げる新井監督
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 「中日8-0広島」(7日、バンテリンドーム)

 重い扉が閉ざされたまま試合が終わった。“七夕の奇跡”は起こらず、広島は敵軍の左腕・小笠原をスイスイと泳がせた。三塁を踏めず3安打で今季8度目の完封負け。新井監督は「ヒット3本だったけど、内容的には捉えた当たりがかなり良かった。そういうふうに見ている」と視線を下げることはなかった。

 初回、先頭の菊池が右翼線二塁打。野間が犠打を試みるも菊池が三塁封殺となり、好機の芽がしぼんだ。その後1死一、二塁で西川が遊ゴロ併殺。野間の犠打に指揮官は「相手もいい投手だし、こっちもいい投手。ゲームプランはロースコア。初回からあの形にしました」と意図を説明。ただ、描いた青写真通りには進まなかった。

 これで相手先発が左腕の試合は4連敗となり、今季通算も9勝19敗となった。5日・阪神戦(マツダ)で大竹にプロ初完封を献上したばかりで、左腕に2試合連続完封負け。それでも「そこは気にならないね。過剰に意識する必要はない」と努めて前を向いた。

 七夕と言えば6年前の2017年、チームは神宮で6点差を逆転して勝利。当時現役だった指揮官が代打逆転3ランを放った場面が記憶に新しい。今年は鯉党の願いに応えられなかったが、まだまだ戦いは続く。「反省するところは反省して。あしたの試合が大事」と新井監督。大敗を引きずることなく、新たな一日で必勝を期す。

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