北別府学さんの妻、広美さん「主人とのお別れ」最後の様子を明かす 北斗晶の励ましに「不思議な力というものはあるものですね」
16日に亡くなった元広島投手、北別府学さんの妻、広美さんが28日、北別府さんのオフォシャルブログを更新した。
「主人とのお別れ」のタイトルで投稿した広美さんは「主人の最後をこちらに書かせて頂こうと思いながら文字にすると亡くなってしまった現実がつぶさになり辛く少し書いては保存するという状態でした。しかし毎日、弔問に多くの方がお越しくださり主人とのお別れや思い出話しをさせて頂くうちに置き所のなかった気持ちが少しずつですが落ち着いてまいりました」と心境を報告した。
20年に成人T細胞白血病を公表してから、過酷な闘病生活を送っていた北別府さん。入院生活も長かったが「脳内出血を、起こしてから意識はとうとう一度も戻りませんでしたが、こちらの声は聞こえるとのことで聞こえるように大きな声で最後まで話しかけていました。その状態でも自宅に連れ帰りたい思いと動かしたら非常に危険であるという先生の言葉に家族で話し合いをした結果、一分一秒でも生きていて欲しいという事になり病院で最後を迎える事となりました」という。
音楽やカープの中継、親交のあった北斗晶から届いた音声の励ましメッセージなど聞かせると穏やかな顔になったとし、「先生のお計らいで家族が24時間付き添える事になり最後は家族全員に看取ることが出来ました」と伝えた。
告別式後には北斗晶、佐々木健介夫妻が自宅を訪れ、励ましを受けたことも明かした。「広島のお兄ちゃんが亡くなったと泣きながらご焼香いただいた後に家族全員を抱きしめてくださり北別府さんはみんなの心にこれからも生きているからと言葉をかけてくださいましたが、喪失感しかなくもぬけの殻みたいになっていた私を始め家族が正気を取り戻し、お陰様で心穏やかに生活できるようになりました。不思議な力というものはあるものですね」と感謝した。
サッカー日本代表の試合後に自宅を訪れたという森保監督、広島時代の後輩で小早川毅彦氏の妻ら、関係者への感謝も記述。最後に「どうぞ皆さま、主人の思い出と共に頑張って生きてまいりますので今後とも宜しくお願い申し上げます」と思いをつづった。



