新井カープ 自然体で長期遠征を突破へ 広島サミットで4カード連続“鬼門”ビジターの試練
広島・新井貴浩監督(46)が8日、自然体で“鬼門突破”を狙う姿勢を示した。広島市内で先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開催されるため、チームは9日・中日戦(岐阜)から21日・阪神戦(甲子園)まで4カード連続の長期遠征に出る。今季はビジターで4勝10敗と苦戦しているが「気にしていない」と指揮官。限られた練習環境で対策を講じていく。
成績に対して悲観はない。頭にあるのは2週間での上位浮上。9日からの長期遠征を前に、新井監督は苦手意識を持つことなく自然体で挑む構えを強調した。「2週間(遠征に)出るけど気にしていない。ビジターの成績が悪いけど、そういうのは関係ない」とフラットなスタンスで一戦必勝を期す。
チームは今季2度目の3連敗中で、借金2の3位。マツダスタジアムでは9勝5敗と白星が先行しているが、ビジターでは4勝10敗と大きく負け越している。岐阜、バンテリンドーム、東京ドーム、横浜スタジアム、甲子園と続く遠征。まずは9日からの中日3連戦で勢いを付ける。
本拠地でのナイターなら、野手は全体練習前の早出で打撃練習を行える。だが敵地では、十分に時間が確保できない。朝山打撃コーチは「(球場の)ブルペンを使って打撃練習をしたりすることを考えている」と野手のスイング量が落ちないよう、限られた環境下で工夫を凝らす考えだ。
6、7日の阪神戦は、2試合続けて雨天中止となった。この日の移動日も含めて中継ぎ陣が3日間休養できた点もプラスに働く。苦戦が続くビジターゲームでも「全然大丈夫だから」と明るく前を向いた指揮官。“逆襲ロード”が幕を開ける。



