田村 フォーム固め打 再昇格目指して上半身の使い方継続

 広島の田村俊介外野手(19)がフォーム固めに励んでいる。右足の上げ方を変えたり、力をスムーズに伝える上半身の使い方を継続している。今季は2年目で開幕1軍入りし2試合に代打出場した。プロ初安打はお預けになったものの、貴重な経験を積んだ。1軍再昇格を目指しアピールを続けていく。

 再び1軍の舞台に上がるために田村が取り組むのはフォーム固めだ。球を捉える確率を上げながら力を無駄なく伝えるのがテーマ。「結構、良い感じでできていると思います」。充実した表情で汗をぬぐった。

 右足の上げ方を工夫する。タイミングを取るとき、真っすぐ上げるのではなく、やや膝を内側に絞るような形だ。「表現は難しいんですけど、右の横腹を意識して上げています」。体重が軸足に乗りやすくなる効果があるという。

 春季キャンプから迎打撃コーチと話し合い自分に合った形を模索してきた。継続してきたことで、落ちる変化球を拾える確率が上がり、直球に対しても差し込まれる場面が減ってきことも実感する。

 ウエスタンでは11試合に出場し打率・300(4月29日現在)。打撲からの復帰戦となった28日の中日戦では九回に代打出場し、サヨナラ打を放った。「しっかり振った中で結果が出て良かった」。甘い球を確実に振り抜き左前へ運んだ一打に、取り組みの成果が表れていた。

 今季は2年目で初めて開幕1軍入りをつかみ取り2試合に代打出場した。プロ初打席だった開幕戦の3月31日ヤクルト戦は九回に代打出場。最後は見逃し三振に倒れたものの、初球からフルスイングするなど攻めの姿勢があった。2試合目の4月2日も同様だった。

 プロ初安打こそお預けになった。それでも春季キャンプから1軍に帯同し練習した日々や負けられない戦いに身を置き感じた雰囲気や経験は、若鯉にとって何物にも代えられない大きな刺激になった。

 「まずはファームでの打率を下げないようにしたい。打率が上がってくると、バットの入りが良かったりしているということ。そうすればおのずと長打も増えてくる」

 1打席も無駄にせず技術を磨き、さらにたくましくなってみせる。(市尻達拡)

 ◆田村 俊介(たむら・しゅんすけ)2003年8月25日生まれ、京都府出身。外野手。178センチ、93キロ。左投げ左打ち。明徳義塾中では軟式野球部に所属し3年夏の全国大会で準優勝。愛工大名電では1年春からベンチに入る。投手を兼任し最速は145キロ。打者としては高校通算32本塁打。21年度ドラフト4位で広島入団。

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