カープ坂倉は成長の糧に 評論家が指摘する〝捕手の大変さ出た二回の守備〟とは
「広島3-4DeNA」(23日、マツダスタジアム)
広島が今季初めてマツダスタジアムでカード負け越し。2カード連続負け越しとなった。デイリースポーツ評論家・岡義朗氏(69)は二回の2失点について「捕手・坂倉に今後の成長を促す要素が詰まったもの」と指摘した。
◇ ◇
広島にとって二回の2失点は捕手・坂倉に今後の成長を促す要素が詰まったものと感じた。
先発・玉村が1死から初めての走者を許した。それもボールが浮いての四球だった。DeNAは次打者・関根の初球にエンドランを成功させ一、三塁。
相手にすれば四球直後、玉村がストライクを欲しがるだろうという読みだ。坂倉もそこは感づいて、左の関根の外角を要求したが、これが内へ入って右前打された。つまり配球は悪くない。ただ、せめて1球、けん制を入れさせる配慮があれば、サインを取り消す可能性もあるし、玉村も警戒感を持った投球ができたのではないか。
さらに、次打者の初球に盗塁を許した。坂倉は二塁に送球しなかったが、無理に投げなくていい、という指示なら2死から迎えた京田はまともに勝負せず投手で3アウト目を目指すべき。盗塁を刺しにいく姿勢があったなら、京田勝負にも一貫性が見られた。
かようにめまぐるしく変わる局面での目配せ、配慮が要求される大変なポジションということを肌で感じ、今後の成長につなげてほしい。





