広島・新井監督 1727日ぶり甲子園凱旋!恩返しの首位固めだ 一戦必勝「感謝しながら指揮を執りたい」
広島・新井貴浩監督(46)が17日、18日からの阪神3連戦(甲子園)を前に恩返しの首位固めを誓った。古巣とは今季2度目の顔合わせだが、かつては本拠地とした甲子園に1727日ぶり、指揮官としては初めて凱旋(がいせん)する。チームは3連勝中で今季初の首位。勢いそのままに一戦必勝で戦う。
確かな上昇ムードも追い風にして、思い出の詰まった球場へ乗り込む。今季初の甲子園での3連戦。タテジマのユニホームを身にまとい、歓声もため息も背中に受けてきた舞台に、新井監督が指揮官として戻ってくる。
「自分にとっても7年間、ホームグラウンドとしてプレーした球場だしね」と懐かしさを感じつつ、カード初戦に視線を向けた。
広島からFA移籍して、2008年からの7年間を阪神で過ごした。そして15年からは広島に復帰。銀傘に鳴り響く地鳴りのような応援を味方に付けたこともあれば、敵軍の一員として脅威を感じた経験もある。
甲子園凱旋は、現役最終年となった2018年7月26日以来、1727日ぶり。広島復帰1年目の15年には、チームの甲子園初戦となる4月11日に決勝打となる左翼への適時二塁打を放ち、ともに8年ぶりにカープに復帰して先発した黒田(現球団アドバイザー)の2勝目に貢献。打席に立つ度に虎党からは温かい拍手が注がれていた。
本拠地であり、敵地だった球場で、今年から再び真剣勝負に身を置くことになった。「また立場が変わって現場に戻ってきて、甲子園で(試合が)できることに感謝しながら指揮を執りたい」と、恩返しの思いも胸に刻んで采配を振る。
2位タイの阪神とは0・5ゲーム差。まだ春先ではあるが“首位攻防”という側面もある。前カードのヤクルト3連戦では3連勝。15日は1点ビハインドの九回に秋山がサヨナラ2ラン。16日は田中が同点の満塁弾を放つなど、5点のビハインドをはね返した。
連日の劇的勝利は、チームが加速する要因にもなる。16日の試合後に新井監督は「最初に5点取られたけど、(ベンチも)『ここから』という雰囲気になっている」とナインのムードを頼もしく感じ取った。「(目の前の)1試合をチーム全員で力を合わせて戦っていくだけ」と指揮官。一戦必勝のスタンスで貯金を積み重ねる。





