大瀬良で新井カープ初連勝 粘りの6回7K2失点 巨人戦不敗の18戦10勝 新井監督「最後、しびれましたね」

 「広島4-2巨人」(7日、マツダスタジアム)

 広島の大瀬良大地投手(31)が今季初勝利を手にした。毎回、走者を背負いながら粘りの投球を披露。3-2の六回1死二、三塁のピンチを切り抜けるなど、6回7安打7奪三振で2失点にまとめた。これで本拠地での巨人戦は18戦で無傷の10勝と不敗神話を継続。新井監督にとっても、今季初の連勝となった。

 右拳を力強く握った。ほえた。絶体絶命のピンチを乗り越えた大瀬良が、マウンドで感情を爆発させる。3-2の六回2死二、三塁でブリンソンを空振り三振。エースがこん身のスライダーで勝利の道を切り開いた。

 「何とか抑えて帰りたかった。出せる力を出して勝負しました」

 田中の失策から1死二、三塁を招いた。球数は100球を超えていた。中盤の勝負どころで目いっぱいギアを上げる。「失点すると広輔さん的にも、気持ち的にいろいろあると思う。僕がカバーする」。中山を遊飛に打ち取り、最後は新助っ人を手玉に取った。

 粘り、つかみ取った今季初白星だ。初回から毎回、走者を背負いながら失点は、二回の2点に抑えた。「球の一つ一つは悪くなかったけど、追い込んで中に入ったのを打たれた」。三回を投げ終えると、ベンチで坂倉と改めて意思の疎通し腕を振った。苦しみながらも6回7安打7奪三振2失点での今季初勝利だ。

 マツダスタジアムでの巨人戦は無類の強さを誇る。この日の白星で本拠地G戦は18戦で無傷の10連勝。新井監督も「粘り強く投げてくれた。最後のブリンソンのところは、しびれましたね」と表情を崩した。

 今季から新井監督が指揮を執る。現役時代を共にし最も印象に残っているのは、その立ち振る舞いだ。「結果が良いときは良いけど、良くないときこそ、その人の人間性が出ると。その言葉がすごく印象に残っている」

 長いシーズンで山があり谷もある。調子が悪くても常に前を向くなどの言動は、自身がプロとして歩む道の道しるべになっている。

 チームは3連戦の初戦を白星発進。今季初の2連勝となった。

 「頑張れという声援は届いていた。(ピンチのときは)気持ち的に逃げがちというか、弱気になりがちなときもある。(声援を受け)腹をくくっていけた」

 お立ち台でも多くの声が胸に響いた。ファンの大声援を力に変えて、チームは勝利を積み重ねていく。

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