広島・デビッドソン 初勝利お助け弾 雨中へ2号2ラン!新井監督の前向きな言葉に応え「とてもうれしい」
「広島3-0阪神」(6日、マツダスタジアム)
力強い放物線に球場が沸いた。左中間席で白球が弾むと、広島・新井監督は右拳を突き上げ、声を張り上げた。今季初勝利をグッと引き寄せた2号2ラン。デビッドソンが決めた。
「落ち着いた状態でバットを出して球にコンタクトできた。しっかり自分のスイングができたよ」
1-0の四回無死一塁。西純の初球、甘くなったスライダーを完璧に振り抜いた。勝負どころでの一発を期待され加入した。最高の結果を残してみせた。
「常に僕たちの近くに来てくれてコミュニケーションを取ってくれた。チーム全体が彼を尊敬しているよ」
黒星が続いても、新井監督は常に前向きな言葉をかけ続けてくれた。その言葉に力をもらい向かった一戦だ。それだけに「監督の1勝を手助けできて、とてもうれしい」と目尻を下げた。
2日のヤクルト戦で来日1号を放ったものの、休日だった3日にマツダスタジアムを訪れ打撃練習した。勉強熱心な性格で、向上心を持ち続けることも、この日の一発につながった。
「雨でも一生懸命にチームを応援してくれた。それも勝利につながったと思う」
悪天候にもかかわらず声援を送り続けた鯉党にも感謝を惜しまなかった。みんなでつかみとった1勝だ。





