【安仁屋宗八氏の眼】広島・九里 四回以降はいいところが全部出た
「オープン戦、広島5-5オリックス」(19日、マツダスタジアム)
九里は今までの不調がウソのようだった。三回までは力みから頭が突っ込む投球フォームになっており、これまでのままだった。だが、三回のピンチを切り抜けた辺りから、ゆったりとしたフォームで投げるようになって、九里らしい投球へと変わっていった。
4個の三振はすべて四回以降に奪ったもの。投球内容を見れば、ストライク先行になっている。直球と変化球がどちらに偏ることもなく、緩急をうまく使っていた。九里のいいところが全部出た。いつシーズンインしてもいいくらいだった。
キャンプのときは頭が突っ込み過ぎる投球フォームになっていて心配したが、もともと投げるのが好きな投手。予定回数を超えても、続投を志願した辺りは手応えがあったのだろう。
大瀬良、九里、遠藤、床田の4本柱には2桁勝利は当然、してもらわないと困る。中でも九里には最多勝を獲得した、一昨年の13勝くらいは勝ってもらわないと優勝できない。





