悩むカープ宇草 新井監督から「それだけで変わる」直接助言 シート打撃で兆し痛烈打「この感覚だ」
「広島春季キャンプ」(27日、沖縄)
現状打破へのきっかけをつかんだ。広島の宇草孔基外野手(25)が、新井貴浩監督(46)からマンツーマン指導を受けた。キャンプ期間の実戦で苦しむ若鯉に“新井のメス”が入った形だ。
午前の打撃練習中に身ぶりを交えながら約20分間、直接助言を受けた。指摘されたのは、構えた際の目線の置き方。ホームベースに覆いかぶさるような形で構えていた点を矯正され「スッと立つ。『それだけで変わるよ』と言ってもらった」。今キャンプでの実戦は計15打数1安打。持ち前のパンチ力を生かした打撃が影を潜めていた中、抱えていたもどかしさが和らいだ。
新井監督は「ベース板に(体が)かぶるとインサイドが見えなくなってくる。スッと立って目線も起こしなさい」と助言の内容を明かした。そうすることで内角にスペースが生まれ、自分のイメージした場所にバットを出せるという。
午後のシート打撃では1打席に立ち、森の前に投ゴロ。凡打だったが、当たり自体は痛烈で“変わり身”を示した。「全然違った。『この感覚だな』と」と明るい兆しを感じ取り、指揮官も「しっかり捉えていた。良くなっていくんじゃないかな」と笑顔を見せた。
「いいイメージを体にすり込ませて、やっていきたい」と宇草。収穫を手に逆襲を狙う。





