広島・大瀬良 25日オープン戦開幕投手 2冠2018年上回る仕上がり、黒田以来5年連続大役へ猛アピ
広島・大瀬良大地投手(31)が24日、沖縄・コザしんきんスタジアムで3年連続5度目となる“開幕投手”へ向けて休日返上で練習を行った。チームのオープン戦初戦となる25日の巨人戦に先発予定。球団では黒田博樹以来3人目となる5年連続開幕投手へ向け、最後のアピールに出る。
曇り空の下、大瀬良はキャッチボールなど軽めの調整で終えた。ここまでの充実したキャンプを表すように、その表情にはゆとりすら感じられた。
ルーキーだった14年に始まったオープン戦“開幕投手”が今年も巡ってきた。3年連続5度目の恒例行事。
「そうですね、3年連続?あんまり覚えてないですけど、ありがたいことに」
この試合の意味するところは、大瀬良よりも新井監督の方が大きいのかもしれない。「キャンプ中までには、と思っています」と話す開幕投手。現状、最有力は大瀬良。対抗馬も見当たらない。それほどにエースの仕上がりはいい。
減量して臨んだ昨季は途中で息切れして8勝9敗に終わった。この反省から体重を増やし、投げ込み量も元に戻した。その効果はてきめん。18日の紅白戦ではこの時期に151キロを記録するなど、ボールのキレ、強さが戻った。万全と言ってもいい状態。不安はどこにも見当たらない。
「強いて言えば、紅白戦の時の左打者の内のカットボール。振りに来てほしいところを、バットが止まっていた。そこがイメージと違ったところ。その辺を試せたら」
開幕は1カ月以上先。その中で微調整の段階まで来ている。
「あくまで2月の段階でいうと、18年か、感覚的にはそれよりいいかなという感じはあります。継続してやっていかないと意味がないので、しっかり考えてやっていきたい」
18年といえば15勝7敗、勝率・682で最多勝利と最高勝率のタイトルを獲得した年。それを上回る状態の良さだという。
そのためか、指名されれば球団では黒田博樹以来となる5年連続の大役。そこにもこだわりはないという。
「特別意識はせず、1年間(ローテーションを)守ることを考えてやってきているので、そこの大本の、幹の部分はあまり変えずにやっていきたい」
予定は2イニング。万全の投球で指揮官からの指令を待つ。



