【安仁屋宗八氏の眼】広島ドラ1斉藤は「入団した時の黒田」「あれだけすごい球何年ぶりか」
「広島春季キャンプ」(8日、日南)
広島のドラフト1位・斉藤優汰投手(18)=苫小牧中央=が8日、1軍キャンプに参加し、新井監督、黒田球団アドバイザーらが見守る前で捕手を立たせて25球を投げた。力強い球筋に指揮官らはにっこり。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏も「大器の片りん」と絶賛した。
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入団した時の黒田を連想させる投球だった。立ち投げではあるものの、指にかかったときの直球は抜群で重さも感じた。大器の片りんを感じさせるには十分の25球だった。
しなやかで全体重を指先に伝えているという印象。体の使い方がうまい。オーソドックスな上手投げであり、角度があった。打者は打ちにくいと思う。
右打者の外角への直球は、少しばかりカットボール気味になっていた。投球練習後に話をした時、本人もそれを自覚していた。
右打者は外角へ逃げていくために対応しづらいだろうし、左打者にとっても懐に食い込んでくる球筋は手を焼きそうだ。きれいなフォーシームではないものの、それは特長であり武器。このまま磨いていってほしい。
高卒1年目で、あれだけすごい球を投げる投手を見るのは何年ぶりだろうか。本当に久しぶりだ。将来のエース候補と言われるだけの高い潜在能力を秘めている。まずは焦らずにじっくりと育ててほしい。



